link-rink’s blog

洋服屋さんです。

SUMMER SALEが始まるころ

早いところでは、この週末からSUMMER SALEが始まっています。


出来るだけ割引価格ではなく、正規料金で買っていただきたい。
けれども他のお店で買い物をされてしまうと、自分のお店に来てもらえなくなる。
・・・洋服屋さんは、そんな相反する気持ちで他社の動向をじりじりと牽制しながら、スタートの開始時期を決めています。


スタート開始で、だいたい20%~30%OFFくらいでしょうか。
値引き競争が過熱して、セール終盤だと90%OFFも普通に見かけるようになりました。
ネット通販だと95%OFFだとかも、ありますよね。



もはや素材代だけじゃないか?
なんて思ったり。


いやいや、メーカーでは「在庫を持っている」ことで管理代などがかかるので、
「商品が捌ける」ということが大事だったりするのです。



さらにデパートや百貨店などに出品している場合では、売れ残りをメーカーに戻すことができたりします。
「売れた!」と喜んでいたメーカーも涙目です。



洋服の代金には、次の商品のデザイン料だったり、素材代だったり、会社の活動費だったりが含まれていて、できるだけ早く必要なお金に変えないといけません。



そんな話を聞いていて、「最初は少ない数でつくって、人気がある商品だけを増産して、それに伴って値段を高くすればいいのに」と思っていました。
そうしたら、お客さんは「素敵だ!」って思った服を、できるだけ早く手に入れようとするでしょう?
後追いで購入する人は、ちょっとお高めになる、という方法です。



そうしたら、洋服をデザインする人にもお客さんの希望がはっきりと伝わるし、無駄に在庫を余らせることもないし、いいと思うんだけれどもな。